ラシックス服用とED薬との併用と妊娠性高血圧症候群

ラシックスの有効成分はフロセミドというものでループ利尿薬という分類に属する利尿剤です。ラシックスは腎臓の尿細管のヘンレ係蹄の上行脚でのNaKCl共輸送を阻害し、Na、Kの再吸収を抑制することで、利尿を促進し、体内水分量を減少させます。ラシックスによって血液量が減少するので降圧剤として使用されたり、心不全の方の心負荷軽減のために使用されます。ラシックスなどのループ利尿薬は利尿作用が強く、速やかに循環血液量を減らしたり、むくみを取りたい場合には非常に効果的な薬です。ただ低カリウム血症を引き起こすのが問題です。これにより不整脈を起こしやすくなることがあり、特にジギタリス製剤を併用している場合には致死的な心室細動を引き起こすことがあります。この低カリウム血症の予防のため、ラシックスを使用する際には高カリウム血症を引き起こすアルダクトンなどの抗アルドステロン薬が併用されるケースがあります。
ところでED薬との併用に関してですが、ラシックスはED薬との併用で作用に変化はありません。ただED薬は血管を拡張させる薬で、陰茎部に限らず、全身の血管を拡張するため、低血圧や循環不全を引き起こす可能性があるので、ED薬との併用時には、主治医に相談しながら慎重に使用することが必要となります。
次に妊娠性高血圧症候群に関してですが、妊娠性高血圧症候群に対しても使用することは可能ではあります。ただ比較的作用の強い薬で、妊娠中に使用されることはほぼありません。妊娠性高血圧症候群に対してはラシックスよりむしろアルドメッド(メチルドパ)やアプレゾリン(ヒドララジン塩酸塩)が使用経験上安全性が高いため使用されることが多いです。